ボッチャで、「バリア○○ー」に出来そうなあること!
おはようございます。
バリアをバリアじゃなくして
出来ることをupさせる、
バリアフリーアドバイザーのたけちゃんです。
本日は、
ボッチャで、「バリア○○ー」に出来そうなあること!
ちょっと前にあるTV番組で、
あるアメリカの車いすマラソン選手のことを
取り上げていたのを観た感想です。
その人は生まれつき下半身が動かない
という障がいを抱えていたため、
「足で歩く」という動作が出来ない代わりに
逆立ち状態になり手を足代わりにして、
ちょっとした移動であったり
階段の乗り降りまで
子供の頃はしていたようです。
その結果、
類まれな腕の筋肉の発達、腕の感度の向上に繋がり、
今では女子車いすマラソン界の第1人者に...
これを観て僕はあることを思い出しました。
手術当初担当医から言われたことで、
「キミの場合は脳の中の
ある運動神経が全廃になっているから、
その周辺の他の神経で新たな経路をつくり
その運動神経の元々の働きを賄うことを
期待しよう。」という...
確かにその運動神経の全廃により、
手術後5年くらいの頃までは
いろいろな障壁を味わっていました。(^-^;
『え、どんな?』
はい、たとえば車いすバドミントン、
車いすバレーボール、
野球のキャッチボールのような、
動くボール(シャトル)が追えないというか
目がボールについていけない感じというか...(^-^;
(HIT出来ない、キャッチ出来ない。)
このままだと息子とボールで
遊んであげられない、どうしよう...(T_T)
そこで出逢ったスポーツが、
「ボッチャ」なんです!(^-^)
僕は5年くらい前に知人に勧められ、
ある「障がい者スポーツ、ニュースポーツ
体験フェスティバル」みたいなのに参加しました。
で、それがきっかけで、
そのイベントを主催していた団体に入会し
ボッチャを始めた訳なんですけど、
当初は「息子とボールで遊ぶため」のみを
目的にしていたので、
右手の感度up、身体の○○力up、
つまり「リハビリ」としてボッチャをやっていました。
さて時々本ブログで紹介している
「バリアアリー」という、
建物とかの中に敢えて段差などの「バリア」を
設け、
そのバリアになっている箇所を乗り越えること
で、
自己治癒力を上げていくという
自然な形での「リハビリ効果」
として期待されている考え方があります。
これをボッチャの中で活用出来ないか...
ボッチャを通しリハビリが出来ないか...
ということで、
いろいろな場面での「動き」に注目しながら
「あ、これは足にけっこうくる、効いてるな~」とか
「あ、これは腹筋が鍛えれる」などというように、
リハビリとしての、○○力増進として
ボッチャと向き合っていました。
そこでその中のひとつ、
ある活用例を本日は紹介しますね。
ところでボッチャって、
一般的にどんな感じで
ボールを投げるものなのか分かりますか?
『え、そんなん単純に目標になるものを狙って
投げるんじゃないの?(苦笑)』
はい、そうです。一般的には...
『ん、一般的には?』
「目標になるものを狙って投げる」、
まぁフツーそれでいいんですけど
今回はリハビリとしてのボッチャですから...
ボッチャってけっこう自由なスポーツなので
どのように投げてもいいんですね。
足で蹴ってもいいくらいですし...
ということを踏まえて、
他にどんな投げ方があるのか
想像つきますか?
・・・
ズバリ、目標物を観ないで投球、
つまり「ノールック投法」です!
『え、ボッチャでノールックが成立すんの?(^-^;』
はい、練習はけっこう必要なんですが...
ボッチャでのノールック投法は、
僕も大会とかでもほぼ観たことがない
珍しい投球フォームなんですけど、(^-^;
これ、自分のものに出来ると、
いろいろ思いがけないメリットが
あるんですよね。(^-^)
あ、ノールック投法っていうのは、
元巨人・ボストンレッドソックスで
活躍していた岡島氏のように
目標物を観ないで投球する方法で、
目標物は
投球前に照準を合わせる時に観るんですけど、
(アドレス時?)
投球姿勢になったら
目線は手に握ったボールというか床。
若しくは何も観ていない感覚。
で、
「ノールック状態」で投球するとというか
何かをやると、
感覚というか「距離感覚」が
より鋭くなるんですよね!(^-^)
全盲の視覚障がい者の研ぎ澄まされた
視覚以外の感覚のように...
その結果狙ったところに毎回ピタリ!(^-^)
もちろん私生活の中でも、
その鋭くなった距離感覚は
いろいろ役に立ちます!(^-^)
何故なら、
時々、
「ボッチャは感覚を研ぎ澄ませたスポーツ」
と言われているんですけど、
目標物を観ながらの投球の場合、
「感覚」というより「視覚」で得た情報に
距離感覚を合わせる訳なので、
視覚優位な感じというか
言うほど感覚は使えてなくて、(^-^;
逆に「ノールック状態」での投球しかり○○の場合、
視覚を使わないで頭の中での「動感覚」だけで
距離関係を合わせるので、
距離感覚を
より刺激することになるからなんです!(^-^)
その結果「リハビリ」としての
ボッチャの側面がより強化され、
全盲の視覚障がい者の人相手でも
ハンデなしの手加減なしで
出来るんです!(^-^) 容赦なしで...
他のことでも同じことが言えます。
『おぉ』
ボッチャは単純なスポーツなので、
動きが少ない分、
このように「バリアアリー」な箇所に出来る
ところが思いつきやすいんですが、
ニュースポーツの特色を活かすことで、
別のメリットも生まれてきやすくなるんです!(^-^)
『なるほどね』
なので僕も多少は
右手の感度upは出来ているんです。
そしてもちろん、息子とボールで遊べていま
す!(^-^)
しかしいったい僕の脳は、
新たな神経経路は出来ているのだろうか...
にしても岡島氏の、「野球」という
動きが多いスポーツでノールック投法を
成立させていたというのは、
すごいとしか言いようがありません。(苦笑)
あとちなみに、ボッチャで手軽に
「ノールック状態」をつくるには、
可能なら前傾姿勢にすることで、
自然に目線を地面に行かせて
ノールック状態をつくるか、
まぁ目を閉じればいいんですが、
こんなようなアイマスクをはめても出来ます!(笑)
『ほ~』
様々な「バリア」活用術!
~こんなバリアに出逢ったら...~も、
よろしくお願いします!(^-^)